作成:2018.10.12
更新:2019.07.03
山葵の茎を約半分に切って、水道水を満たした花瓶に入れてみました。写真左側は自然栽培のもの、密度が高いので水に沈みます。もちろん辛味も風味もしっかりあります。一方右側は促成(ハウス)栽培です。栽培期間は半分以下に短縮されるものの、水に浮く上に、辛味や風味も薄くなります。
取材に来たテレビ局のクルーが試食をしているところ。強い刺激に驚いて落としてしまう可能性があるため、LOGOS製割れないワイングラスを使用しました。同僚が心配そうに顔色を覗き込んでいます。
山葵の風味は、80度を越えると消失してしまう、とてもデリケートなものです。しかしHUROM社製の圧搾機は業界最低速で搾る為、熱に弱い山葵の風味を壊しません。また、低消費電力なのでポータブル電源でも動作が可能! 山葵田で、収穫したて×搾りたてが楽しめました。
<名称>
WASABI Godiva (Dark)
WASABI Godiva (White)
<作り方>
コールドプレスされたワサビのソースをGodiva社のチョコレート・リキュールをハーフ&ハーフにしてステアする。山葵の新芽(ガニ芽)が用意できれば、デコレーションしてください。シェイカーをお持ちの場合は、凍ったままのソースをシェイクすると良いでしょう(※)。
※ワサビを味わう感覚器ワサビ受容体は低温の方が感受性が高くなり、ワサビの風味や清涼感をより楽しむことができます。
<説明>
スパイスやハーブがチョコレートとの相性が良いことは良く知られています。例えば、ミントとチョコの組み合わせは市民権を得ています。同じ清涼感のあるハーブ、山葵も合わない筈はありません。日本のみならず、海外の著名ショコラティエでも商品化の実績が多数あります。但し、カクテルの商品化実績は聞いたことがありませんでした。そこで、コールドプレスされたワサビのソースにチョコレートリキュールを加えてみました。危険な山葵の刺激が甘さでほどよくマスクされ、大人の味わいに仕上がっています。
Godivaリキュールはダーク・チョコレートをベースにしたもの、ホワイト・チョコレートのタイプと2種類あります。ダークは茶色で、ワサビの色をかなり吸収してしまいますが(写真参照)、ホワイトの場合は白を基調にしてワサビの緑が加わることになり、外観は綺麗な抹茶ラテの様になります。味はそれぞれ好みですが、本レシピではアルコール濃度は7.5%になります。オーベルジュわさびでは、本カクテルを宿泊するお客様へのウェルカム・ドリンクとして提供し、ご好評頂いています。